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ブルーズを根幹に敷く、ヘヴィ・サイケデリック・ロック。 アジアからに中近東わたるエスニックなアレンジがB級テイストを醸しだしている。 ヴァイオリン、フルート、サックスのフレーズ、民族音楽から引用した打楽器が泥臭いが、 思いのほかメロディはブリティッシュ然としているのが興味深い。 時代性を振り切って得た轟音の代償として、音質面でのハンディが悔やまれる。
眩暈がするほどの強烈な色彩感を放ち、あの手この手でアプローチしてくる。 コミカル・タッチで描かれるポップ・チューンと、重苦しいバッド・トリップ・サウンドが 混在し、トータリティよりも濃度/密度を優先した作りは正解だ。 個々の楽曲が自己主張の塊のようであり、短時間ながら奇妙な旅を保証してくれる。 近年ではラウンジ・ミュージックの小洒落たサントラとして聴かれることも少なくない様子。