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 [NEUROSIS / TIMES OF GRACE]
 

 通産 6 枚目の フル・レンス。

 内面的追求をはじめてから、最も ヘヴィネス との交配に成功した アルバム。
 スティーヴ・アルビニ による プロデュース も手伝ってか、
 その神聖さや、不可侵さが一層際立っている。

基本となる サウンド は ハード・コア を踏襲。
ただ、弦、管楽器の使い方など、非常に ポスト・ロック 的で上手く、
またそれに合わせて バンド・アンサンブル も変化させてくるあたりが面白い。

ある種の カタルシス すら味わえ、その極めつけは 4 曲目や 8 曲目の パグパイプ か。
コーン といい、この ニューロシス といい、ヘヴィ なサウンド には何故だろうか、よく似合う楽器だ。

より カオティック な アルバム を追うなら、次作以降を。
吐き気と眩暈のする、自虐 ショウ が楽しめます。

 [NIRVANA (UK) / ALL OF US]
 

 UK サイケ・ポップ の ニルヴァーナ の 2nd。

 オリジナル・ニルヴァーナ は キーフ が ジャケ を手掛けた「局部麻酔」ばかりが
 取沙汰されるが、中身が最も充実した作品はこれ。

 中期の ビートルズ、それも 「ラバーソウル」 を彷彿する サウンド。
  他に近いところでいえば フェアフィールド・パーラー 辺りかな。

 上品で美しい メロディ と、適度な サイケ さが見事に噛み合った、理想の ポップ・アルバム だ。
 ストリングス や、弦楽器を用いた アレンジ も見事。

 未発表曲集である 「シークレット・シアター」 を聴けばわかるけど、こと細かく アレンジ を変えている。
 それは取りも直さず、編曲の重要性を理解していたからだろうな。

 これ以降の ニルヴァーナ は メンバー の脱退劇を経て、中心人物である パトリック・キャンベル の
 実質的な ソロ と化する。
 正直、面白味に欠けるので、これの次に聴くなら 「ザ・ストーリー・オブ・サイモン・サイモパス」 を。