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 [FAIRPORT CONVENTION / FULL HOUSE]
 

 一般的に フェアポート・コンヴェンション の最高傑作は
 前作に当たる 「リージ & リーフ」 とされるが、推したいのは この5作目。

 紅一点の サンディ・デニー が抜けたため、華やかさこそ欠けるものの、
 バンド・アンサンブル の テンション の高さはかなりのもの。
 テンポ・チェンジ しつつの転調も多い。

こと軽快さにかけては過去最高 レベル。
何より デイヴ・スウォーブリック の フィドル の活躍が目覚しい。
彼の プレイ はせわしなく、小刻みな、トラッド の模範ともいえる スタイル。
本作では異例なほど リード をとる パート が多く、嫌というほど堪能できる。

リチャード・トンプソン の ギターも筆舌に尽くしがたいが、
本作の MVPは、デイヴ・スウォーブリック 以外には 考えられないな。

 [Faust / same]
 

 1st。

 ノイズ の海から見え隠れする マテリアル。
 ビートルズ だろが、ストーンズ だろうが、彼らにとっては素材の一つでしかないのか。

 既存の観念を ブチ 壊すような サウンド・コラージュ は、あまりにも刺激的。
まるで二律背反のような展開が矢継ぎ早に訪れ、不意打ちをくらわされる。
ひどく不恰好で イビツ な曲構成ではあるけれど、これがどうしようもなく面白いのだ。

あとは、アマチュア 臭さをどこまで目をつむれるか、どこまで騙されるか。
どうしても鼻につくのはわかりますけどね、踊らにゃ損ですよ。

 [FLOWER TRAVELLIN' BAND / SATORI]
 

 2nd。

 「悟り」を テーマ に掲げ、日本人としての アイデンティティ を確立した名盤。
 ブリティッシュ・ハード・ロック の コピー からはじまり、独自の スタイル を
 模索していく中で、東洋志向の楽曲 / アレンジを確立。
 唯一無二ともいえる世界観を築いている。

5つの パート から成る コンセプト・アルバムで、その組曲の構成の緻密さは日本人ならではか。