マコ の 2nd アルバム。

　初期 3 枚の中でも、最も宇宙的で オカルティック。
　無国籍な サウンド はそのままだが、意識は内面へと潜った。

　結果として、より様式的な プログレッシヴ・ロック・サウンド へと接近することに。
それについては賛否両論あるだろうが、僕としては、ようやく凡人が理解できる アプローチ へと
移行してきたことに、心から歓迎したい。

1 st はあまりにも前衛色が濃く、難解すぎた。
物知り顔するにはいいだろうが、果たしてどれだけの リスナー が正当な評を下せているだろう。

LP における A 面 1 曲目 「アンドロメダ」 で、内面的宇宙へと ロケット を飛ばし、
自己探求の旅ははじまる。
啓発的な ジャケット を眺めながら。

　元 P.F.M. の マウロ・パガーニ の ソロ 1作目。
　邦題は「地中海の伝説」。

　驚くほど アラブ 色が強いが、サード・イアー・バンド のような鬱性は微塵もない。
　むしろ、多文化の交流地としての、活気ある地中海音楽が映し出されている。

それも、生き生きと！
人々の行き交う躍動感、また、その息遣いまで伝わってきそうだ。

時代性、風土を パッケージング した アルバム は少なくないが、その中でも代表的な一枚。
収録時間こそ 38 分と短めだが、中身の濃さについては折り紙つき。
アレア との競演など、この盤の、この内容でなくては実現しなかっただろう。