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 [GANDALF (US) / same]
 

 1st にして、唯一の アルバム。

 ブリティッシュ・サイケ をお手本にした、メロウ・サイケ。
 その質感は スウィート に満ちて、いい意味で甘ったるい。

 柔らかく包んだ繊細な空気が心地よく、メロディ・ライン の美しさも
ニルヴァーナ (UK) などの ブリティッシュ・サイケ・バンド にもひけをとらない レベル。

豪州と北欧に同名 バンド がいるが、この強烈な ジャケ はいい目印になる。
フラワー・ムーブメント 丸出しで、過剰なまでに ハッピー だ。

 [GENESIS / Nursery Cryme]
 

 3rd。
 カリスマ・レーベル からの作品としては 2 枚目にあたる。

 ギター の スティーヴ・ハケット、ドラム の フィル・コリンズ が加入して、
 黄金の布陣を確立。
 シアトリカル な趣きを見せる ピーター・ガブリエル の ヴォーカル、
深い叙情性を感じさせる トニー・バンクス の キーボード が妙技が、それぞれをがっちりと支え合い、
力強くも美しい アンサンブル を奏でている。
残念ながら マイケル・ラザフォード の ベース は、上記の 4 人と比べると貢献度は低いか。

長い キャリア でも、本作は ピーター・ガブリエル の怪奇趣味が最も顕著にあらわれている。
シュール な歌詞はいわずもがなで、まるで楽しくも残酷な童謡のようである。
ポール・ホワイトヘッド の手がけた ジャケット も、それに拍車をかけているのはいうまでもない。

 [George Harrison / Wonderwall Music]
 

 ビートルズ 在籍中に発表した、同名映画の サウンド・トラック 盤。
 人一倍 シリアス な ジョージ による、人一倍 シリアス な レコード だ。

 シタール や コンガ などの インド に伝わる民族楽器を用いた曲が アルバム の
 大部分を占めているものの、メロディ は西洋音階を踏襲。
 本場の音楽より遥かに訊きやすいのは、上記の理由によるものが大きいはず。

ところどころ サイケ 風味なのは時代性ゆえか。
はたまた、映像を意識してのことだろうか (映画は ジェーン・バーキン が出演する サイケ 映画 のようだ) 。

悪評ばかり目立つ本作だが、芯のない世評に惑わさぬよう。
全 19 曲、じっくりと対峙するに値する アルバム であると、ここで言い切ってしまおう。